Pardon My Ignorance
ある日、街でばったり古い友人Nさんに会いました。
子どものころ、漫画を読ませてもらえなかったミーに
週末ごとに「ガラスの仮面」を持ってきてくれた
命の恩人ならぬこころの恩人です。
彼女は大学を卒業後、日銀に就職したら
共通の友人のYさんが働いていてびっくりしたと話してくれました。
Nさんはミーの弟のディーさんの高校の先輩でもあり
ミーの友人のなかでもずばぬけて利発だったYさんのことも知っていたので
帰宅後、ディーさんにこのことを話すと
「へぇ~。ふたりは知らないでいきなり日銀で鉢合わせしたんだ!」
と驚いていたので、ミーはすかさず
「でもなんで日銀なんて聞いたこともない銀行にふたりして入行したのかね」
というと、ディーさんは目をまるくして
「それ、本気でいってんの? 日銀って何の略か考えてみてよ?」
といわれたので
「えぇと、日本…銀行?」と答えると
「そうだよ! 日本、の銀行だよ! それくらい知らないとまずいよ!」
と怒られてしまいました。
でたでた、「そのくらい知っといた方がいいよ!」って
これまで何回聞いたことか。
ミーは新聞も読まないしニュースも見ないしラジオも聞かないし
世の中のことをほとんど知らないので
いつもそうやっていわれるんだけど
自分では知らなくてもいいとおもってるのです。
そんな、自分とは関係のないことに興味はない。
っていうと、また「社会の一員として…」
ってお説教されちゃうんだけど
もしミーが社会の一員として
世の中に少しでも貢献できることがあるとすれば
それは身近なひとたちに親切な気持ちを持って接すること。
そのくらいで十分なんじゃないかとおもってるんです。