オーキッドソレイユの香りはなにかをおもいださせる。
知り合いのだれかが似たような香りをまとっていたとか
そういうことじゃなくて、もっと情景的なことだ。
おそらくそれは古い美しい映画の1シーンみたいなもので
それをミーが勝手に自分のなかで結びつけてるだけで
きっと永遠におもいだすことはないんだろう。
でもそれでも…
むせかえるような濃密な夏の花園のようなこの香りを
苦手なんて言葉で切り捨てることなんてできない。
深呼吸をして、そのなにかってやつをおもいだそうとやっきになる。
そうやってずっとむだな努力を続けるんだろう。