Po Po Po (in Greek)
夢になつかしい顔がでてきた。もちろん誰だか覚えてる。
昔の職場の同僚。
でも昼食の時間まで名前はおもいだせなかった。
トオル。
いつも仕事が終わってから一緒に帰ってた。
みかんとかバナナとかはんぶんこにしてちびちび食べながら
亀のようにゆっくり歩いておしゃべりをしてた。
狸穴坂まできたらミーは右、彼は左に曲がって別れる。
最後の日までそれは続いた。
仕事を辞める日、みんなが寄せ書きのカードをくれて
そのなかに彼も「気が向いたら連絡ください」と連絡先を書いてくれてた。
そのひかえめないかにも日本人的な言い方にぐっときた。
でも、ミーは連絡しなかった。
ミーはいつだってそうだ。
ミーはだめだめ人間だなぁ。
人間関係は決してミニマムになんてするべきじゃない。
大切にするべき友人を大切にできなくて人生になんの意味があるだろう。
また彼に会ってトライアスロンの話を聞きたい。