Sweat Like Hell
エアコンのきいたジムで最新のウエアに身をつつんで
気どってトレイニングに励むなんてミーじゃない。
天然のサウナみたいに熱く重く湿った空気のなかを
いつものよれよれのTシャツとぼろぼろのスニーカーで
なんとか無理やりジョグの形をして走りだす。
そう、へたくそな演技みたいに。
一歩一歩進むごとに汗がしたたりおちるのが超不快で。
のろのろよたよた、どうにか走り続ける自分を
これって正気の沙汰じゃない、気が狂ってるとおもいながら。
でもそれこそがリアルってもんだから。
汗だくになって家に帰ってきて太ももにまるでブローチみたいに
おっきな虫がくっついてるのを見てぎょっとして
いつからこいつと一緒に走ってきたんだろっておもう。
そういうのがミーは好きなんだ。