Can't Quite Put My Finger on...
トム・フォードの世界観は相容れない。
ミーはもっとラフでカジュアルな方が心地よいから。
プライヴェート・ブレンドの香水もゴージャスすぎて
好きな香りはない…とおもっていたのだけれど
このコレクションのさまざまな香りがいっしょくたになると
えもいわれぬほどよい香りになることに気がついた。
その香りは、ミーがこどものころ好きで通っていた
成城のちいさな雑貨やさんに漂っていた
甘い蜜のような香りと、とてもとても似ている。
こどものころ、平日の夕方、自転車で成城にいって
その雑貨やさんでおもうぞんぶんよい香りにひたってから
当時小田急線の線路の脇にあった
成城学園の馬術部の馬場の横で馬を眺めてた。
あのなつかしい香りを久しぶりにおもいだして
初めはもう、この香りの正体をつかもうと必死だった。
だけどそんなことはどうでもよくなって
それよりも、この香水たちを混ぜ合わせて美しい香水瓶にいれて
ミーだけのマイ・プライヴェート・ブレンドを
つくるのもいいかなっておもいはじめてる。