Keep Explaining

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20年くらいまえ、ニューヨークの歯医者さんで

ぱらぱらと雑誌をめくっていたら、ある著名人が

「贈りものは受け取らない主義なの」といっていて

「ミーもこんなふうにいえたらなぁ」とおもった。

プレゼントをもらったら

すぐにそれが必要なほかのひとにあげるか

グッドウィルに寄付していたけれど

くれたひとの気持ちを大事にしていないような気がして

すこしこころぐるしかったから。

だけど、その場になってみたら

ミーをよろこばせようとしてくれてるひとたちに

「贈りものは受け取らない主義なんです」と

面と向かってつっかえすなんてやっぱりできなかった。

だから、誕生日とかクリスマスとかそういう時期じゃなくて

ふだんの生活のなかで

「ミーはもうものは要らないから」と

みんなにすこしずつ伝えていくことにした。

そして出会ったばかりのひとにはすぐに意志表示することにした。

「ミーね、もの要らないからミーにはなにもくれないで」っていうと

まだ仲良くもなっていないうちからミーがそんなことをいいだすから

「え?」っていう顔をされる。

でも気にせず

「もしどうしてもくれるっていうんだったらチョコレートね」

ってさらにつづけると

「あぁ、このひとはちょっとへんなひとなのかな、ま、いっか」

って内心おもってるんだろうけど

「わかった」っていってもらえる。

そうやって、もうミーにものをくれるひとはほとんどいなくなった。

でもヨーロッパにいるビジネスパートナーたちは例外で

この時期にはカードとプレゼントが海を越えてやってくる。

おおきな家を美しく飾りたてて

広い庭でガーデニングを楽しむことこそが

人生だとおもってるようなひとたちに

「ミニマリスト」だとか

「タイニーハウス」だとか

「ものはいらない」だとか

そんなことをいってもきょとんとされちゃうだけだから

これだけはだまって受け取ることにしてる。

たいていはやっぱりすぐに手放しちゃうんだけど。

でもことしはミーの祈りが通じてるのか

大好物のチョコレートが多くてうれしい。