When There was No Internet
小さな写真を見て竹むらに行った。
そう、インターネットもなかった時代のこと。
ぼろっとした古いお店、どきどきしながらのれんをくぐると
おじいさんたちが嬉しそうに揚げまんじゅうをほおばってた。
これでいいんだ、ってなんかほっとしたのをおぼえてる。
スイーツ男子とかそういうんじゃなくて。
油がじゅわっとしみだすあつあつのおまんじゅう。
あ~、家族にも買ってかえんなきゃ。
あのころ、ミー家には電子レンジもなかった。
でもすべてが満ち足りてて、なにより時間がたっぷりあった。
だって、電車乗り継いで淡路町くんだりまで
甘味処でおまんじゅう食べるためだけに行ってたわけだから。
右も左もわかんない街を紙の地図を頼りに歩いて。
蒸し器があればたいていのものは温めなおせる。
そういう感覚。
ミーはいまでも大切に持ってたいとおもってる。