Piece of Serenity
大学生のころ、キャシー・ローズの家に2つ部屋を借りていて
キャシーのお母さまが生前アレンジした
それはそれは美しい内装のなかで夢のような毎日を送っていた。
写真家だったキャシーのお父さまが設計したという
あの素晴らしくモダンな邸宅をミーは一生忘れないだろう。
キャシーがその家を手放すことに決めたとき
無理をしてでも購入しなかったことをいまでも後悔している。
迷ったけれど、あの頃のミーは20歳かそこらで
まだ家を持つなんて若すぎる気がしていた。
だけどそれでも、その美しい家で暮らしたことによって
お会いしたこともないキャシーのお母さまから
ミーはしっかりとそのテイストを受け継いだ。
テイストが定まっているということは迷いがないってことだ。
そして迷いがないっていうのはしあわせなことだとおもう。