Why Why Why
カルフォルニアに暮らしていた16歳のある日
友人の家にディナーに招いてもらったら
メキシコ人のメイドさんの手づくりのごはんがふるまわれた。
初めてみるお料理の数々にわくわくしていたのもつかのま
豆の煮込み料理をひとくちいただいてみると
それまで味わったことのない強烈な香りが口いっぱいにひろがり
「!!!」と
もう何が起きたのかよくわからないくらいショッキングな瞬間だった。
この正体はなに?
メキシコのもの?
食べものなの?
みんなも美味しいとおもって食べてるの?
頭のなかはクエスチョンマークでいっぱいに。
にこやかに食事をいただいたもののこの家には2度とくるまいとおもった。
それから月日が流れ、大学生になって訪れたロンドンで
連れて行ってもらったフォー屋さんで
フォーの上にてんこもりになっている緑の葉っぱを食べてみたら
あの日の豆料理と同じ味がした。
Oh no!これってヴェトナム料理だよね?
ヴェトナム人もこれ料理につかうんだ!
これってもしかして世界中で人気だったりして?
さらに月日は流れていまや日本でも愛されている様子のパクチー。
ミーはいまだに仲良しになれてない。