Good Bye Noir
「レネットとミラベル 四つの冒険」の2話めから4話めは
レネットが田舎から出てきて
ミラベルと暮らし始めたパリでのエピソード。
レネットはまっすぐでピュアーであか抜けなくて
ちょっと変わっていて絵を描くのが大好きな女の子。
この映画は我が道をいく彼女の強いキャラクターがあってこそ。
でもミーが惹かれたのはパリジェンヌのミラベル。
都会っ子のミラベルはシックで洗練されていてエレガント。
彼女がとても素敵に見えて
10代だったミーは少しずつ黒い服を着るようになった。
黒い服ってちょっとアディクティヴになるとおもう。
本来の自分よりも強い自分になれる気がして。
それになにより上質な素材の黒は美しい。
ミーのクロゼットは黒いカシミアだらけになった。
そうやって何年間も黒い服を着続けたけれど
あるとき、もう黒い服は買わない、と決めた。
なぜって、黒という色はしあわせの色ではないと気付いたから。
うまいこと黒を着ればたしかにシックには見えるかも知れない。
あるいはエレガントにさえ。
でも、大事なのは他人に自分がどう見えるかじゃない。
自分が内側からハッピーとおもえる方が大事。
そのことに自分で気づけたこと、これはミーの財産。
美しい色の服を身にまとう方がずっとしあわせだ。