Colorful Life

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7年前の今日、インドのデリー空港で

ある数学者の方が話しかけてきてくれました。

ちょうど日本で介護の人材が足りないことが

ニュースに取り上げられ始めたころで

そのことについて意見を求められたので

ミーは外国からの人材を受け入れるようなシステムを

つくるべきではないかといいました。

彼もまた自身の考えを述べ、それを興味深く聞いていると

彼の着ていたセーターの、鮮やかで強い色のコントラストに

目がちかちかしてきました。

「ずいぶんにぎやかなお召しものですね」

とおもわず彼にいうと

「日本人は暗い色の洋服を好みますね」

と切り返されました。

ふたりでミーの着ていたものを見てみると

ラジャスタンの埃をたっぷり吸いこんだネイヴィーのセーターに

くたびれたリーヴァイスのデニム。確かに暗い色…。

黒じゃない色をどんどん着ていこうと考え始めたころだったのですが

あぁミーはぜんぜんまだまだだな、とおもいました。

これでもかというほど、ど派手な服を着た彼をみて

サーカスの道化師みたいだというひともいるかもしれないけれど

彼はきっとそんなことは気にしない。

色とりどりの服を堂々と着こなし

誰にでもきさくに話しかけることができる彼をみていると

彼がどんなに人生を愛しているかが伝わってきました。

別れ際にミーが

「あなたはどこの国の方ですか?」

と訊くと、にっこり笑って

「僕は地球人ですよ」

と答えました。

このとき、ミーはまだ、彼と彼の祖先の歩んでこられた

決して平坦ではない道のりのことを知らなかったのです。

ですが、そのひとことを聞いただけで

彼の強く自由な人生をおもい

すがすがしい気分になりました。

彼のようなひとにとって

世界はいつでもひらけているのです。

どこにいっても彼は彼で

すべてを肯定するかのような

明るい色の楽しい服を着て

前へ前へ前へ。

ものを持っているとか持ちすぎだとか

ミニマリストだとかマキシマリストだとか

そういうのは全然関係ないのです。

そんなのはちっぽけな、どうでもいいこと。

ミーもあの日から、ただ黒を着ないとかではなくて

ちいさな1点でもいいから

明るい色のもの

ハッピーになれるようなものを

身に着けるようにしています。

 

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