Beautiful Life
あれがいつのことだったか
ぴゅい~っと車に乗せられて連れていかれたのがどこだったのか
まったく覚えてないんだけど
ニューヨークからジャンが遊びにきてて
何人かの友人たちが計画して
古い日本の民家が移築されて展示されてる場所に
ジャンを連れてってあげようってことになった。
その場所では家のなかに実際に入ってみることもできて
ミーはその簡素さ、装飾のなさにこころをうたれて
もうジャンなんかそっちのけで、時間も忘れて見入ってしまった。
畳が3畳だけ敷き詰められたとてもちいさなお部屋に
「ミーこのお部屋で十分だな~」とうれしくなったり。
初めてかまどをみて「究極のシンプル・キッチンだね~」とか。
「まんが日本昔ばなし」をみていたときにも感じてたことだけど
昔の日本のひとたちって狭い空間に住んでいて
あんまりものを持ってなかったとおもう。
今、ものは持ってないけどパソコンはあるよ、とか
スマートフォンは手放せないとか
そういうのとは根本的に違う、ほんとうに素寒貧なかんじ。
でもどんなに質素な暮らしをしていても
なんにもないちいさな家に住んでいても
外に出れば田んぼがあって美しい自然があって
美味しい食べものもたくさんあって
気持ちは満ち足りてたんじゃないかな。
そういうのがほんとうの豊かさなんじゃないかな~っておもう。