Being Different is an Advantage
日本の学校で先生が出席を取るとき
自分の名前を呼ばれた生徒は「はい」と答えるとおもう。
だけどアメリカでは「Here(ここにいます)」と答えていた。
これにはもう参ってしまった。
だってHereって発音がむずかしいから。
なんで「Yes」じゃないの~!っておもった。
ミーがどんなに頑張ってアメリカ人っぽく「Here」って答えてみても
クラスの初日はみんながいっせいに「はっ!」と
ミーの方を振りかえって見た。
みんなにぜんぜん悪気はなくて、ただ
「毛色のちがう羊がまぎれこんでいるぞ」
ってかんじでミーのことを見ていたわけだけれど
ミーは「なんでそんなに一瞬でわかっちゃうの?」って
みんなにみつめられながら居心地がわるいおもいをしていた。
だけどそのうち「毛色のちがう羊」だからこそ
みんなに興味を持ってもらえて、話しかけてもらえて
親切にしてもらえるんだってことがわかってきた。
「ちがう」ってことはアドヴァンテージなんだ。
そうわかってからは
可笑しな発音でも胸を張っておおきな声で「Here!」って答えて
ミーのことを振りかえって見るみんなに
微笑んでみせる余裕もできた。