Hands Down the Best Khao Soi

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タイ北部の街、チェンマイを訪れたら

食べてみたいとおもっていたカオソーイ。

ココナッツ風味のカレーラーメンのようなものに

ちいさな赤たまねぎやライム(マナオ)が添えられている。

たくさんのお店や屋台があるし

有名な専門店だってあるけれど

ミーがいちばん好きだったのはラチャマンカのもの。

大通りから路地に入り

迷いながらやっとホテルをみつけて

敷地に一歩足を踏み入れると

まるで神社のように清々しい気に満ちていた。

甘いライムのソーダをお願いすると

暑いなかを歩き回って

くったりとしていた身体に沁みわたるような

ライフ・セイヴァーみたいなソーダをつくってくれた。

ふぅっと息をつきながら改めてレストランを眺めてみると

隅から隅まで本当に美しく洗練された空間。

ほどなくして運ばれてきたカオソーイは

白と藍のシノワズリの磁器によそわれて、ちょっとよそいきの雰囲気。

でも清潔感があってそれが好ましい。

カオソーイはラムドゥアンでも食べていたから

どんなものかはわかっていたつもりだったけど

ここのはココナツミルクが多いみたいで

ラムドゥアンのものよりもずっとマイルド。

でもこくがあってすごく美味しい!

ひとくちごとに口いっぱいに広がる複雑なスパイスの味。

さわやかなハーブの香り。マナオのフレッシュな酸味

こっちの方が断然ミーの好みだなぁ!

そのあとはまいにち通いつめた。

夜のラチャマンカはライトアップされて

とてもロマンティックな雰囲気になるけれど

ミーは光あふれるお昼の雰囲気の方が好き。

明るく静かな空間のなかで

新たなお気に入りとなったカオソーイを

夢中でほおばっていると

まるで天国にきてしまったのではないかとおもうほど

すべてが完璧で

いまこの瞬間、自分はこころから満たされているとかんじて

この場所にいられることに深く深く感謝した。

そんなレストランってそうそうない。