Oneness
おそろいのハッピを着て掛け声をかけながら。
神輿をかついでるひとたちの意識が
ぴったりひとつになっているのがわかる。
肩にあざをつくりながら、大粒の汗を流しながら。
神輿はミーにはおおきな熱のかたまりに見える。
めまぐるしく動いている現代にさからうかのように
神輿は小刻みに揺れながら
ゆっくり少しずつ前に進んでいく。
子供のころは
なぜこんなにも少しずつしか進まないのか
不思議でならなかった。
でもいまはわかる気がする。
これってプリミティブな楽しみ。
こうやって人生は楽しまなきゃ
ってかついでるひとたちはみんな知ってる。
だからゆっくり。
あぁなんて楽しそうなんだろう。